耳に違和感を覚えて耳鼻科に行くと、
「漢方出しときますね!」
と言われたことはありますか?
耳管開放症患者の方はほとんどの人が経験したことがあるんじゃないでしょうか?
おそらく初めての診察で
「自分の声が響く」
「呼吸音が聞こえる」
と伝えて耳管開放症と診断されるとほぼ確実に漢方が処方されます。
しかし、
「本当に漢方が効くの???」
と思って半信半疑で飲んだ人も多いと思います。
そこで今回は耳管開放症に効果があると言われている漢方についてや耳管開放症への漢方の効果について解説します。
以前に耳管開放症の治療法についてまとめた記事です。
もしよろしければこちらの記事もどうぞ。
Contents
そもそも漢方とは?
「東洋医学で使われてるやつ?」
「なんか苦そう!」
当時の僕の漢方の印象はこんな感じでした。
あまりにも無知だったので調べてまとめるとこんな感じ。
- 植物とか鉱物などの生薬を複数組み合わせた薬
- 体の一部だけでなく全体のバランスを総合的に見直すもの
- 西洋医学では対処し難く、検査には現れにくい不調や病名が付いていない未病にアプローチする
- 病態とかその人の体質で効果のある漢方薬が異なる
- 飲んですぐ効くタイプの漢方薬と継続して効いていくタイプの漢方薬がある
- 同じ病気でも症状や経過日数で用いられる漢方薬が異なる
こんな感じですね。
つまり、自分の体質や症状と漢方との相性が大切ということです。
ちなみにですが、「漢方」とは鍼灸とか食養生などを含めた医学の意味で、「漢方薬」とは漢方医学に基づいて処方される薬です。
よく混同されます。
耳管開放症に効くと言われている漢方薬
耳管開放症に対して効果があると言われている漢方薬にも色々種類があります。
有名どころは
- 加味帰脾湯(カミキヒトウ)
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
- 補中益気湯(ホチュウエッキトウ)
このへんでしょうか?
ネット情報では他にもあるんですけど、自分が実際に試しているものを紹介します。
余談ですが、、、
「なんか漢字が並んでてよく分からん」
「予測変換出て来ないやん」
と思うかもしれませんね。
ぼくも最初はそうでした。今もそうですけど、、、
加味帰脾湯(カミキヒトウ)
血行不良、虚弱体質、精神不安や神経症の治療に用いられます。
確かに自律神経の乱れや血行不良が原因で耳管開放症になった人は効果がある可能性が高いです。
僕は加味帰脾湯(カミキヒトウ)を耳管開放症の発症初期に服用していましたが、ほんの少しだけですが改善している印象はありました。
しかし3ヶ月くらいの長期的な服用を続けてもさらなる改善が見られなかったので一旦中止しました。
耳鼻科の先生曰く、耳管開放症の症状の軽い人は加味帰脾湯(カミキヒトウ)を何週間か服用し続けるとかなり改善が見られると仰っていました。
耳管開放症の症状に気づいた方は加味帰脾湯(カミキヒトウ)をしばらく服用してみるのはかなりおすすめです。
柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
こちらも神経質、不安、イライラや不眠など精神的に不安定な人に用いられる漢方薬です。
高血圧や動脈硬化の改善効果もあります。
僕がセカンドオピニオンをしたときに処方されました。
2ヶ月ほど服用したんですがあまり効果の程は感じられなかったです。
単に僕には合わなかっただけかも知れないので精神的な部分が関係して耳管開放症になった可能性のある人は試してみる価値はあると思います。
補中益気湯(ホチュウエッキトウ)
胃腸の働きを良くして、倦怠感や食欲不振、虚弱体質の改善効果あり。
加味帰脾湯(カミキヒトウ)と並んで耳管開放症によく処方されるイメージです。
僕も現在服用中ですがまだ効果の程が不明です。
実は僕、けっこう胃腸が弱いので補中益気湯(ホチュウエッキトウ)は効果あるんじゃないかと思っています。
体の不調って体の一部が悪くなったからではなくて全体のバランスが悪いと起こるんです。
それは耳管開放症にも当てはまるので、耳以外でも自分が不調だと思っている部分を改善していくと耳管開放症の改善に繋がるというマインドは非常に大事です。
この辺りを意識して自分に合った漢方薬を選べたらいいかなと思います。
漢方の効果はどのくらいで出るの?
気になるのは漢方薬を服用してどのくらいで効果が出るのか?ってところですよね。
結論から言うと、
「人それぞれ」
です。
上記で漢方の説明で紹介したんですけど、
漢方薬の効果がすぐ出てくるものもあれば継続して徐々に効果が出てくるものもあります。
しかも自分の体質や症状と漢方薬の相性が関係してくるのではっきりどのくらいで効果が出るかはわかりません。
一般的に慢性的な症状を治してたい場合は、漢方薬の効果が出るまで1、2ヶ月ほどかかると言われています。
漢方薬治療に取り組んでる方は効果が出ないからと言ってすぐに諦めずに長期的に服用することをお勧めします。
漢方が効かない場合どうしたらいい?
「漢方を服用しても効果が出ない!」
「漢方を飲んでるだけじゃなくて他にも試せることは試したい」
と考える人もいると思います。
もし今服用している漢方薬では長期間飲んでも改善しない!と感じる方は他の漢方を試してみるのはありだと思います。
その際、注意して欲しいのが、
自分に合った漢方薬を服用するということです。
初めはお医者さんに飲んでみてと言われて飲み始めた方は多いと思います。
「耳管開放症には一般的にこの漢方薬が効くと思われているから」
という理由で進められただけです。
それだと自分に合っていない可能性というのは十分にあります。
そこで、
「体の一部の不調は全体のバランスを改善することで治る」
というマインドを使います。
簡単に言うと、自分の体の不調や不安な部分を改善させる効能を持つ漢方薬を試してみるということですね。
結局、自分で考えて行動することがこの病気の改善には1番効果があるはずです。
漢方薬の効能を調べて、自分に合ったものを探してみましょう。
また、漢方薬と並行して他の治療も全然試すことができます。
もし興味があれば参考にどうぞ。
ちなみに僕が特におすすめするのが「鍼灸治療」です。
高価ですが良い先生だと即効性や持続性がかなりあります。
まとめ
今回は耳管開放症に効く漢方薬についてまとめてみました。
重要なことをまとめます!
- 漢方薬の効果は人それぞれ
- 効果が出るには時間がかかるかも
- 自分に合った漢方を選ぼう
耳管開放症に漢方が効果があったという声もあれば効果がなかったという声もあります。
漢方にもいろんな種類があって様々な効果がありますし、症状や患者の体質も人それぞれ違います。
そう考えると効果があったりなかったりするのは当たり前のことで、それを理解した上で自分に合った漢方薬を見つけることや治療法を見つけるのが大切です。
少しでも耳管開放症で悩んでいる方の助けになれば幸いです。