こんにちは!あきみねです。
今回は非常に厄介な耳の病気である耳管開放症について、
僕が実際に試して改善された治療法を紹介していきたいと思います。
少しでも苦しんでいる方の助けになってくれれば幸いです。
一応断っておきますが僕は医療関係者ではないのでここで紹介してる治療法に責任は負えませんのでご理解ください。
Contents
そもそも耳管開放症って何?
芸能人では歌手の中島美嘉さんや俳優の川崎麻世さん、モデルの真山景子さん、最近では歌手のセリーヌ・ディオンさん、AldiousのRe:NOさんなど、
多くの有名な方も患っている病気なので知ってる方も多いかも知れません。
まず、耳管とは耳と鼻を繋ぐ管であり、普段は閉じているんですが欠伸や唾を飲むと一時的に開いて中耳の気圧の調整や鼓室内の分泌液を排出させる役割があります。
しかし、なんらかの理由でこの耳管が閉まらなくなる病気を「耳管開放症」といいます。もしくは「耳管機能不全」とも呼ばれます。
「閉まらなくても大丈夫じゃないか?」
って思う方もいるかもしれません。開いてたら中耳の気圧の調整も必要なくなるし、分泌液も流れていきます。
でも耳管が開いてるが故に自分の声が直接耳に響きますし(自声強調)、鼻で呼吸する空気が鼓膜を揺らします。
主な症状としては耳閉感、自声強調、鼓膜の振動、ぐるぐるする目眩、耳鳴りなどです。
僕の場合、耳管開放症との関係は謎なんですがたまに左右の耳で音程が変わったりします。
鼓膜が呼吸するたびに振動する不快感も非常に厄介なのですが、自声強調によって自分の声の音量が分からなくなり、人とのコミュニケーションが取り辛くなる場合があります。
これにより、人との会話を避けるようになり、鬱病を発症する人も少なくありません。
耳管開放症の原因
ストレスや体重減少、急性中耳炎の後遺症など多くの見解があるんですが、耳管開放症の原因ははっきり分かっていないようです。
「様々な要因が複雑に絡み合って症状が起こっている」とおっしゃるお医者さんもいます。
ちなみに僕の右耳はストレスによる自律神経の乱れが原因かと思っています。
理由はしんどいときや憂鬱なとき、緊張しているときに耳管が開きやすかったからです。
それに対して左耳は大きな音を聴き過ぎたことによる外傷だと思っています。でも何人かのお医者さんは、
「あなたが外傷だと思い込んでいるだけで心理的な要因の可能性も十分にあります」
と仰っている方もいます。
つまり原因が人それぞれだと言うことは自分で考えて原因を探っていかないと治療には結び付かないんじゃないかと思います。
「ネットでこう書いてたから」
とか、
「お医者さんが言ってたから」
ってそれが正しいとは限りません。
はたまた自分の間違った思い込みが原因の可能性だってあります。
だから色んな治療法を試して考えたり行動していかないと改善はできない病気なんだと感じます。
耳管開放症の治療法
ここでは僕が実際に経験した治療法や試して良かったことを紹介します。
耳管開放症に詳しいお医者さんを探す
「え?いきなり治療法じゃないやん!」
と思うかもしれませんが、これが意外と大切です。
単純な話、謎が多い病気なので長年研究し勉強していて患者に対して親身になってくれる先生は大変心強いです。
精神的な原因だと考えられる病気でもあるので支えになってくれる人の存在は必要だと考えます。
実際、耳管開放症はこの病気を専門にしているお医者さん以外はそこまで詳しくありません。僕も始めに訪れた耳鼻科では
「もう一生治らないから慣れなさい。まぁ治るか分からないけど漢方だけ出しときますね。」
と言われて大変ショックでした。
耳管開放症の治療法が確立されていないだけで根治の可能性はゼロではないし、耳管開放症を治そうと研究している先生もいらっしゃるのでせめて、
「私は治すことはできないから他の耳管開放症に詳しいお医者さんを訪ねてください」
と言って欲しいなと思いました。
ちなみに多くの耳鼻科のホームページに耳管開放症の治療法について書かれているページがあるんですけど、
「こういう治療法が一般的にある」という意味で書かれている可能性もあり、そこの医療機関ではホームページで書かれている通りの治療法ができるとは限りません。
事前に連絡するなりして確認をとりましょう。
また、遠方の方でもオンライン診察が可能な医療機関も増えているので遠いからと諦めずに通院してみるのも良いかも知れません。
耳管開放症発症初期の人向けに書いた記事もあるので重複する内容もありますがよろしければ参考にしてください。
生理食塩水
耳管は鼻と耳を繋いでいるので鼻から生理食塩水を入れて耳管に流し込み、耳管を膨らませることで閉じた状態にすることができます。
症状が軽い人は生理食塩水を入れ続けると改善することもあるようです。
ちなみに僕は常に完全開放の症状が重い部類なので症状自体の改善には繋がらなかったです。
しかし、一時的には改善するので、仕事などの大事な場面では、事前に耳管を閉じてから挑むようにしていたのでかなり助けられました。
ちなみに生理食塩水の持続時間は症状の軽い人で2〜3時間(もしくはそのまま開かない)、重い人で5〜30分だと考えられます。
生理食塩水にゼリーを混ぜることにより粘性を強くしたものも存在し、耳管に入れた場合は更に長い時間持続します。
太る
ダイエットや出産で痩せたことが原因なら太ることで治る方もいるらしいです。出産で耳管開放症になった人は元の身体に戻せれば治ることが多いと言われています。
僕は元々痩せ型だったので、
「太れば耳管周囲の脂肪が多くなって治るのでは?」
と考えて体重を10キロほど増やしたのですが全く改善は見られませんでした。
なので体重減少が起こってないのに耳管開放症になった人が無理に体重を増やそうとするのはオススメしません。
ちなみに専門の先生曰く、
「太れば耳管開放症が改善するという単純な話ではない」
という意見が少なくない模様です。
無理なダイエットは少なからず自律神経に悪い影響を与えていて、体重減少が直接的な原因ではなく、自律神経の乱れが大きな原因かもしれません。
ワインを飲む
ワインを飲むと耳管周辺の血行が良くなって耳管機能が改善することがあります。
個人差はあるかもしれませんが僕はワインを飲めば耳管が閉じてくれたので飲み会の時はいつも一杯目にワインを飲んで耳管開放症を気にせず楽しみまくってました。
翌日にはまた耳管は開くので根本的な解決にはなっていませんでしたけど。。
しかし、血行が良くなれば改善するかもということは示してくれていますので、自分の治療のヒントにはなるかも知れません。
血行が良い時に症状が改善される → 常に血行が良い状態になれば治る
みたいな感じに考えて治療の方向性を考えてもいいかも知れません。
また、ワインの摂取は本当に一時的であり、体の機能に負荷をかけるかもしれないのでワインの飲み過ぎには注意してください。
アドレナリンを出す
これも血行促進によって改善された可能性は考えられます。
僕にとってはなかなか効果的でした。
以前仕事で大変だけど頑張っているときに絶妙にアドレナリンが出てきて交感神経が優位になったことがきっかけで2.3日症状が全くなくなった時期がありました。
ずっとアドレナリンが出ていた訳では無いと思うのですが、アドレナリンが引き金となって改善した状態が継続したのかもしれません。
しかし、残念なことに後日非常に強いストレスを感じたのをきっかけにまた耳管は開いてしまいました…
この交感神経と副交感神経に関しても、副交感神経が優位でリラックスしてる時の方が耳管が閉じているという人も多くいるので一概にアドレナリンを出せば良いと言う訳ではありません。自分の症状を詳しく自覚することが大切です。
漢方
耳管開放症の治療で有名な漢方に加味帰脾湯(カミキヒトウ)というものがあります。
これは血行改善やリラックスさせてくれる効果があるので耳管開放症の軽症患者には効果があるらしいです。
僕は加味帰脾湯を1ヶ月ほど服用しましたが効果はありませんでした。お医者さんも「漢方には相性があるし、体質にしっかり合ったものを服用するべきだ」と話していました。
ちなみに今は柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)という漢方を飲んでいます。効果の有無はまだこれからですね。
鍼灸
施術を受けたことがない人は抵抗もあるだろうし値段もかなり高いので手軽には通えないかも知れませんが行く価値は十分あります。
僕が始めて行った鍼灸院は15回ほど通いましたが全く改善無しでした。
次に耳管開放症の治療に特化している鍼灸院を見つけたのでそこに通うことにしたんですがかなり良かったです。
始めに行った鍼灸院では、
「耳管開放症は治りますよ。安心してください」
と明らかに患者をリラックスさせようという気持ちが見え見えだったんですけど2つ目に行ったところの先生は、
「治るに決まってるじゃないですか」
って軽い感じに言われたので逆に本心で言ってるんだと思い非常に安心できました。
右の耳管は3.4回の治療で閉じるようになりました。今も時々開くことはありますがここに治療に行くと比較的直ぐに閉じるようになります。
外傷だと思っている左耳は完全な改善はありませんが心なしか少しは良くなっている気がします。
良い鍼灸院を見つけるのはかなり難しい印象です。
耳管開放症の患者さんが通っている鍼灸院はネットで探せばチラホラ出てきます。
患者さんの声を見ることができるのですが本当に改善したか良くわからないものも見受けられます。
というか、耳管開放症が治療で治らなくて、高価な鍼灸治療を続けることに見切りをつけたのはいいものの無理に予約をとらせる鍼灸院から穏便に脱出するために治ったと嘘をついている人の口コミは多いんじゃないかと思います。
本当に耳管開放症について研究している鍼灸師さんはいますし、そういう人にしっかり治療してもらう方が絶対に良いです。
僕の拙い経験なので聞き流して頂いていいのですが、鍼灸に10回ほど行っても何の改善も見られない場合は「他を当たってみます!」と言ってすっぱり切り替えるべきだと思います。
アファメーション
アファメーションは自己肯定を繰り返すことで潜在意識から自分を変えていく方法です。
旧2ちゃんねるの過去ログに耳管開放症のスレがあって漁ってたんですけど、改善したって言う人ほとんど全員が「自分が健康である」とか「これで良くなる」と唱え続けてたと言っていたので僕も試してみることにしました。
寝起きと寝る前に「私の耳管は健康である」と鏡の前で20回ほど言うことを繰り返していました。
効果のほどは実感しにくいんですがかなり前向きになれました。
アファメーションのやり方等は本やネットで調べたら詳しく出てくると思うので気になる人は試してみるべきだと思います。
この記事でアファメーションの具体的な方法を紹介していますので参考までにどうぞ。
ビタミンEのサプリメント
ビタミンEには血行促進効果があるので血行障害が原因で耳管開放症になった人にはけっこう効く可能性があります。
僕の耳管開放症の原因は血行障害の可能性があるのでビタミンEのサプリメントを数日摂取すればしばらく症状がなくなりました。
気軽に試せるのでおススメです。
ちなみにビタミンEはアーモンドなどのナッツ類などに多く含まれているので食事からビタミンEを摂取するのもありかなと思います。
また、ビタミンEの摂取のし過ぎは、血が止まらなくなったり、骨粗鬆症になる恐れがありますので程々にしたください。
鼻うがい、超音波温熱吸入器
耳管開放症の原因の1つに副鼻腔炎や上咽頭炎などが考えられています。
それらの鼻の不調を改善することで耳管の機能を回復させようというアプローチに鼻うがいや超音波温熱吸入器は打って付けです。
これらのおかげで耳管開放症が改善されたという実感はありませんが、鼻はかなりスッキリして良いです。
ちなみに鼻うがいは鼻粘膜の抗体も一緒に流してしまうため、やり過ぎると悪化する可能性があるそうです。
超音波温熱吸入器は抗体を洗い流すことはないのでオススメです。吸入に時間がかかるのと機械の掃除が面倒なのが地味なデメリットですね…
Bスポット治療
Bスポットとは鼻と喉の間、喉ちんこの裏側にある鼻咽腔(上咽頭)のことです。Bスポットの「B」は鼻咽腔のB。
このBスポットは人間が呼吸するため、埃やばい菌が溜まりやすくて炎症が起きやすい箇所です。
風邪を引いた時、引きはじめに喉ちんこの裏側が痛くなるのはここで炎症が起こっているためですね。
また、Bスポットが慢性的に炎症が起こっていると様々な疾患が見られることがあり注意が必要です。
このBスポットに塩化亜鉛という消炎の薬を擦過する治療がBスポット治療です。
Bスポット治療の効果については、
- 喉風邪
- アレルギー性鼻炎
- 後鼻漏
- 喘息
- 耳管機能障害
- 頭痛肩こり
- 自律神経失調症
など、多岐に渡ります。
それだけ、鼻咽腔(上咽頭)が悪くなると身体の不調が出てしまうということです。
そして、昨今このBスポット治療が耳管開放症にも効果があると言われてきています。
ただし、Bスポット治療は、炎症の強い人ほど非常にしみて痛みを伴います。
僕は我慢できないほどの痛みではなかったです。酷い風邪で喉の裏側が腫れている時の痛みと似ていました。
地味に一日中痛みが続いたので大変でしたが、痛みが強く長引く人ほど効果が出ているらしいのでかなり嬉しかったです。
僕はすでに、手術と鍼灸で耳管開放症がほとんど治っている時にBスポット治療をしていたのではっきりとした効果を示すことは難しいのですが、
Bスポット治療をして以降は、多少無理をしても耳管が開くことがなくなりました。
耳管開放症患者の方で、鼻炎が酷かったり後鼻漏があるなど鼻咽腔(上咽頭)に炎症が起きている可能性のある人は一度試してみるべき治療法だと思います。
手術
耳管ピン、軟骨の挿入、脂肪の注入、人工耳管など多くの方法があります。しかし、どの手術も完全に治すことができず、手術をしてくれる医療機関が少ないのが現状です。
どの手術も耳管に直接刺激を与えることになるので手術をしてしまったら自然治癒の可能性は低くなると言われたりしていますが信憑性はありません。
たしかに耳管内に何かを入れているので耳管が普通には閉じれる状態ではないのは事実です。
僕は左の耳に軟骨挿入をしています。
感覚的に言うと軽い耳管狭窄症(耳管開放症とは逆に耳管が常に閉じている症状)のような状態です。
欠伸や唾を飲むことでは耳管は開かないので気圧の調整がしたいときは鼻をつまんで耳抜きをします。
耳管が常に開いている状態よりは200倍くらい良いので普通に人間生活を送れています。
ですが、手術を受ければ絶対にこうなるとはいかなくて個人差があるので手術を受けても改善されない人もいます。
ちなみに耳管ピンは感染症のリスクや何かがあった時に遠方の方だとすぐに治療ができないなどのデメリットがあるそうです。軟骨の挿入についても軟骨の形が変わったりするため維持するには定期的に手術が必要になるというデメリットがあります。
手術をする場合はセカンドオピニオンをして色んなお医者さんによく相談し、本当によく考えて決断するべきです。
耳管開放症に良くないこと
これをすると耳管開放症が悪化したというものをまとめておきます。参考にどうぞ。
- 睡眠不足
- 激しい運動
- 耳抜きのし過ぎ
- 焦ること
- 憂鬱になること
- オナニーのし過ぎ
- 緊張する環境に長時間いること
- 水分不足
などが考えられます。落ち着いて無理せず楽しく生活すればこれらを避けるのは十分可能です。
以下の記事で詳しく紹介しているのでよろしければどうぞ。
まとめ
僕は2年ほど前から耳管開放症なのですが、これらの治療法を試してかなり改善されています。
右は自然治癒。左は外科的治療。完全に元どおりとはいきませんが、コミュニケーションが嫌になっていた時期と比べればかなり良くなって前向きに社会生活が送れています。
耳管開放症で色んなことがとてつもなく不安に思っている人もいると思います。
諦めずに頑張れ!
なんて軽く言うことはできませんが、
無理せずにゆっくり自分の気持ちを整理して、考えて行動していければ少しずつ改善の方法に向かっていけるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。