病気

耳管開放症を治すために発症初期にやるべきこと

こんにちは、

今回は耳管開放症が発症してからどのようにしたら良いかを自分の経験を踏まえてお伝えできたらと思っています。

 

ちなみに僕は両耳ともかなり改善しています。発症初期にもっと迅速に治療していれば改善が早かった可能性もあるので発症してまだ日の浅い人は是非読んでいただければと思います。

発症初期の人向けに書くつもりですが、慢性化している人にも何かのヒントになれば幸いです。

以前の記事も参考にしてください。

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Contents

耳管開放症とは

まず、耳管とは耳と鼻を繋ぐ管であり、普段は閉じているんですが欠伸や唾を飲むと一時的に開いて中耳の気圧の調整や鼓室内の分泌液を排出させる役割があります。

しかし、なんらかの理由でこの耳管が閉まらなくなる病気を「耳管開放症」といいます。もしくは「耳管機能不全」とも呼ばれます。

閉まらなくても大丈夫じゃないか?って思う方もいるかもしれません。開いてたら中耳の気圧の調整も必要なくなるし、分泌液も流れていきます。でも耳管が開いてる故に自分の声が直接耳に響きますし(自声強調)、鼻で呼吸する空気が鼓膜を揺らします。

主な症状としては耳閉感、自声強調、鼓膜の振動、ぐるぐるする目眩、耳鳴りなどです。僕の場合、耳管開放症との関係は謎なんですがたまに左右の耳で音程が変わったりします。

鼓膜が呼吸するたびに振動する不快感も非常に厄介なのですが、自声強調によって自分の声の音量が分からなくなり、人とのコミュニケーションが取り辛くなる場合があります。

これにより、人との会話を避けるようになり、鬱病を発症する人も少なくありません。

 

耳管開放症が発症したらまず耳鼻科に行く

 

耳管開放症を自覚して我慢できない不快感があれば耳鼻咽喉科を受診しましょう。

近年は耳管開放症の知名度も高まっているので耳鼻科の先生でこの病気を知らない人は少ないでしょう。

しかし、知っていてもこの病気の治療ができるとは限りません。

なので耳管開放症の治療に特化した医療機関を訪れるべきです。

僕は耳管開放症が発症して直ぐに近くの耳鼻科を訪れましたが、

「もう治らないから慣れなさい」

と言われて一応気休めに加味帰脾湯(カミキヒトウ)という漢方をもらいました。

いきなりよく分からない病気になってそれの治療法がないから諦めろと言われたら流石に傷つきます。

「現代の医療では完全に治すことはできないから私は医者としてあなたにできることはありませんよ」

という意味の回答なんでしょうけど、

現代の医療で治療法が明確に確立されてないだけで改善する余地があるわけだし、耳管開放症について専門的なアプローチをしている方もいらっしゃいます。

それなら、

「私はこの病気を治せないけど他の専門的な医療機関で治療に専念してください」

と声をかけるべきじゃないかと思います。

話は逸れましたが、耳管開放症についての治療を専門的に行っていない医療機関を訪れてもあまり意味がないので、あなたが住んでいる地域の耳管開放症に特化した医療機関をネット等で探して受診すべきです。

 

また、耳管開放症に特化した医療機関でも場所によってアプローチや治療法が全く異なります。

お金はかかりますがセカンドオピニオンもガンガンして良いと思います。

患者それぞれで原因や症状が異なるので自分に合った治療ができる場所を探しましょう。

 

ちなみに多くの耳鼻科のホームページでは耳管開放症の説明があるのですが、実際に書かれている治療法をその耳鼻科で実施しているかは分かりません。

こういう治療法がありますよというニュアンスで書いていたりします。

受診する前にどういう具体的に治療をするのかを確認するのをお勧めします。

 

先生の指示に従う

 

とりあえず先生の指示に従いましょう。

おそらく始めに試されるであろうアプローチを紹介します。

生活指導

 

僕も始めに言われたのは十分な睡眠を取ることと無理をしてストレスを溜めないことでした。

耳管開放症は自律神経の乱れからくるとも言われているので無闇に興奮して交感神経を刺激しないように生活しなさいと指導されました。

僕は睡眠をたっぷり7時間取り、食事もバスンスよくしました。特に効果があったのはスケジュールに余裕を持たせたことです。変に焦ったりせずにリラックスして日常生活を送れました。

しかし、生活改善は耳管開放症を悪化させないためには大事ですがなかなか根治には繋がらないかもしれません。

 

加味帰脾湯などの漢方服用

 

自律神経を整える効果がある漢方は耳管開放症の治療に使われています。

僕は加味帰脾湯を始めに処方されたのですが、わかりやすい効果はあまりありませんでした。

先生曰く、軽症患者さんには効果があるらしいです。

軽症でなくても自律神経に原因がある患者さんなら一定の効果が期待できるので強くオススメします。

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生理食塩水

 

これは鼻から生理食塩水を垂らして耳管に注入し、耳管を膨らませることで一時的に耳管を閉じさせるものです。

軽症ならこれを繰り返しているだけで完全に治る可能性があるそうです。

僕も試してみましたが、完全に治ることはありませんでした。一時的に耳管が閉じるので人とコミュニケーションを取る時などにはかなり役立ちました。

 

ちなみに生理食塩水にジェルを混ぜて粘性を上げることによって耳管が閉じている時間を伸ばそうというアプローチもあります。

普通の生理食塩水なら5〜30分ですがジェル入りなら2,3時間継続します。

たしかに閉じている時間はかなり長くなるんですけど生理食塩水よりは耳管に注入するのが難しいです。

 

無理のない程度で他の治療も試してみる

 

耳鼻科の先生に言われたこと以外にも様々な治療法があります。

しかし、耳管開放症の治療だけに集中しすぎるのもあまりオススメしません。

以前、僕は複数の耳鼻科に通いながら鍼灸院にも通って他にも自律神経を整えるトレーニングなど、できることやりまくっていた時期がありました。

でもあまりにも忙しくて生活と心に余裕がなくなったため、耳管開放症が悪化してしまいました。

治療の効果が出なくて焦る気持ちはわかりますが精神的に負担をかけてしまうのも良くないので、無理なく今行なっている治療法に専念すべきです。

 

やってはいけないこと

寝すぎること

 

横になったり頭を下にすると一時的に症状が改善します。それで僕もかなり寝たり横になってだらだらしたりしていました。

でも過度に睡眠をとったり横になってだらだらすると副交感神経が優位になりすぎて自律神経のバランスが乱れてしまいます。

ただでさえ耳管開放症の症状で精神的ダメージがあるのにさらに気が沈むことをするのは危険です。

耳管開放症の人が陥りやすいのは休み過ぎることで起こる負の連鎖です。

なるべく6〜8時間の適度な睡眠をとり、日中は生理食塩水などで耳管を閉じて健康的に生活しましょう。

 

無理して生活を維持すること

 

正直、耳管開放症は不快感が強いだけで今までの日常生活が全く送れないかというとそうではない方も多いと思います。

個人差はあるでしょうが、耳以外は健康なことが多いです。

しかし、支障は少ないからと言って今まで通りにキツイ仕事をしたり、耳管開放症で上手くコミュニケーションが取れないのに飲み会に参加したりと負担になることを続けるのは精神的に良くありません。

ちなみに僕は病休も取ったし、有給もかなり増やして、友達との遊びも減らしました。

耳管開放症の治療に専念する時間や自分に向き合う時間、やりたいことをひたすらやる時間をたくさん設けました。

幸い、僕の場合はかなり改善が見られたので今では以前と同じくらい働いていますし、友達とも積極的に遊んでいます。

 

耳管開放症は病気です。

「今までの自分は無理をしていた。だからもっと生き方を考えよう!」というきっかけをくれているのかも知れません。

僕は耳管開放症を機に仕事とも向き合えなくなったし、かなりネガティブになった時期があって恋人とも別れたし、健康じゃない自分の心と身体に絶望したけど、自分としっかり向き合う時間が出来て本当に良かったと思っています。

どこかで無理をしている人は立ち止まって見ても良いんじゃないかと思います。そこで失うものがあったとしても人生が少しクリアになるだけです。

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まとめ

 

発症初期の人に読んでもらいたいなと思って書かせていただきました。

とりあえず耳鼻科に行って症状を話しましょう。理解してくれる人と共に自分の病気と向き合うことから始めてください。

すぐ治る人もいればなかなか治らない人もいると思います。

でも、諦めない限りいつかは治ります。多分諦めた時点で治らない病気です。

しかも、完全に治療法が確立されていないので自分でマネージメントしていかないといけない病気でもあるので、自分で積極的に考えて行動することが何よりも大事になります。

可能なら時間をとって一緒に病気と向き合ってみましょう。

 

この記事が少しでも役に立てていただければ幸いです。

 

ABOUT ME
あきみね
大阪で会社員をしている27歳。毎日牛乳を1リットル飲みます。 病気、生活、プログラミング、英会話、ジャズなどの雑記ブログです。
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